特色検査 共通問題にマークシート導入へ

ことし春から一部の県立高校の特色検査で使用が始まった共通問題と共通選択問題について、神奈川県教育局は来年春に実施する検査から解答にマークシート方式を導入することを公表しました。

神奈川県が公表した解答用紙のサンプル

特色検査とは

特色検査は神奈川県の公立高校入学者選抜において、学力検査や面接などの共通の検査以外に一部の高校で実施されている検査です。

デッサン、スポーツ技能などの実技検査のほか、教科横断型の知識や考えを問う自己表現検査など、各校の特色に応じた内容を出題しています。

また、ことし春の特色検査からは、横浜翠嵐、柏陽、湘南、厚木、希望ケ丘、横須賀、平塚江南の全7校で、共通問題共通選択問題の使用が開始されました。

共通問題と共通選択問題は県が中心となって作成していて、それまで各校が独自の方針で作成していた問題を共通化したものです。

共通問題はすべての実施校で出題されますが、共通選択問題は複数ある候補の中から各校が出題する問題を選ぶ方式になっています。

初めて共通問題と共通選択問題が使用された昨年春の特色検査では、共通問題と共通選択問題の解答はすべて記述式でしたが、来年春からは記号選択問題のみマークシートで解答することになります。

なお、来年春からはことしの7校に加えて、川和、横浜平沼、光陵、横浜緑ケ丘、多摩、鎌倉、茅ケ崎北陵、小田原、大和、相模原の10校も共通問題と共通選択問題を使用した特色検査を実施することになっています。

解答には注意が必要

神奈川県によると、来年春の共通問題・共通選択問題で使用する解答用紙には、当該高校で使用しない共通選択問題を含め、すべての問題の解答欄が印刷されているため、受検者が使用しない解答欄があるということです。

また、問題冊子の問題番号と解答用紙の問題番号を一致させるため、各高校の問題冊子における問題番号が問1、問2、問3、問4のようにはならない場合があるということです。

解答の際には誤った解答欄に記入しないよう注意が必要になりそうです。

マークシート方式 学力検査では2年前から

公立高校入学者選抜に臨む生徒のほとんどが受検する学力検査では、すでに2年前からマークシート方式が採用されています。

2016年、その年と前年に実施された学力検査で、合わせて500名以上の採点ミスがあったことが発覚し、そのうち4名が本来合格であったにも関わらず不合格とされていたことが明らかになりました。

これを受けて神奈川県教育委員会は同年3月に調査改善委員会を立ち上げ、6月にはマークシート方式の導入を含む再発防止策を発表しました。

翌年の2017年春の学力検査からは、記号選択式問題にマークシート方式が採用され、神奈川県の高校入試の歴史における大きな変革となりました。

混乱はなさそう

神奈川県では、2年前の学力検査へのマークシート方式導入の際に、機器の導入、採点拠点の確保、採点・点検方法の確立を行っているため、今回の特色検査への導入には大きな壁はないとみられます。

また、受検する中学生にもマークシート方式での解答方法の周知は行われているため、受験生の間で大きな混乱になることはなさそうです。

参考

参考 学力向上進学重点校および学力向上進学重点校エントリー校における「マークシート方式」による特色検査の実施について神奈川県